C++/STL

C++ と STL(標準テンプレートライブラリ)に関する（1998年頃に書いた）記事。

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• STL で Sorted Collection を使うには？
  

g++ の使用

• 拡張子は .cc または .cpp が一般的です。 大文字 .C が使われることもあります。
  ちなみに Mozilla の C++ スタイルガイドは .cpp を推奨しています。
  ヘッダの拡張子は .h または .hpp が使われます。

• コンパイルオプションは -g ではなく -gstab をつける。
• g++ を使うと巨大な実行ファイルが生成されます。
  これは libg++ がデバッグシンボルを含むためです。
  デバッグ完了後に

  strip a.out

  とすれば実行ファイルをコンパクトにすることができます。

g++ による STL の使用

• libg++ 2.7.1 には STL (標準テンプレートライブラリ) が含まれていましたが、 libg++ 2.7.2 からはSTL に基づく string クラスなど、 多くの ANSI C++ ライブラリが使えるようになりました。
  現在は libg++ と libstdc++ が分離されているので、 過去の蓄積がなければ libstdc++ だけで十分のようです。

• STL を使っているとシンボルが長過ぎて、 nm がエラーを 出すことがあります。
  mn -p test.o などとすると、どのような名前でリンクしているかわかります。

STLport

STL_DEBUG など、さまざまなオプションが使えるのが特長です。 まだ使いこなせてないのですが。

STLport には string クラスは含まれておらず、 SGI 独自の rope というライブラリが入っています。
私は Modena の bstring.h を使ってます。

STLport のデバッグ支援機能

# define __STL_DEBUG 
と書いておくと、たとえばこんなエラーを吐いてくれる。

/STLport/stl_vector.h:532 STL error : Container doesn't own the iterator
/STLport/stl_vector.h:352 STL assertion failure: position.nonsingular(this)

デバッガで追ってみたら、初期化されていない iterator を
使っていたことが判明。

STLport + Modena bstring.h におけるデバッグ

string s1, s2;

みたいに宣言されているとき、この中身は gdb でどうやって追うのか？

(gdb) p s1
$1 = {c_str_ptr = 0x0, reference = 0x1400292a0}
(gdb) p s2
$2 = {c_str_ptr = 0x0, reference = 0x140029300}
(gdb) p s1.reference
$3 = (t16basic_string_ref1Zc *) 0x1400292a0
(gdb) p *s1.reference
$4 = {ptr = 0x140027b80 "url=http://search.yahoo.co.jp%2Fbin%2Fsearch", len = 44, res = 44, count = 2}
(gdb) p *s2.reference
$5 = {ptr = 0x140027c00 "p=%89%C8%8C%A4%94%EF", len = 20, res = 20, count = 2}

ようするに

・ c_str_ptr が 0x0 でなければ *s1.c_str_ptr

・ c_str_ptr が 0x0 ならば *s1.reference
   ここで len が 0 なら、本当に空文字列。

で、string クラスの中身を見ることができる、ようですねえ。。
こういうのが面倒になってくると、Visual C++ 5.0 とかが好きになるかも。