変数名のつけ方

下記の主張は、 S.McConnell "コードコンプリート" (Microsoft Press,アスキー出版局) において、より厳密かつ詳細に解説されている。


基本方針

以下は、変数名のつけ方の一例である。

変数の使用目的 よい変数名の例 悪い変数名の例
当日の日付 CurrentDate CD, Current, C, X, X1, X2, Date
ページあたりの行数 LinesPerPage LPP, Lines, L, X, X1, X2
再計算が必要か(真または偽) RecalcNeeded Flag, ComputeFlag

変数の生存期間と変数名

説明的な変数名と、省略形による短い変数名の使い分けは、 その変数がどのくらい一時的に用いられるかに 依存する。

例えば UserPropertyDatabase というデータ型の 変数を用いる場合に、それが数行のみに有効な一時変数 であれば、下記のように upd という省略も 認められよう。

{
  UserPropertyDatabase upd;
  upd.doThis;
  upd.doThat;
}
同じデータ型がグローバルに用いられるのであれば、 g_userPropertyDB などが良いだろう 。

一般に、「変数の生存期間」(「コードコンプリート」 p.359 参照) が長いほど、説明的な変数名が必要であると考えられる。

補足


C/C++ におけるデータ型(検討事項)


Takuya NISHIMOTO
Last modified: 2009-09-05