バージョン管理システム(CVS)の導入と活用

更新: 2011-06-08 by nishimotz [atmark] gmail.com / Twitter @24motz

このサポートページは、共著者の一人である西本卓也が作成しています。

バージョン管理システム(CVS)の導入と活用
鯉江 英隆 馬場 肇 西本 卓也
ソフトバンククリエイティブ
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「バージョン管理システム(CVS)の導入と活用」
鯉江英隆/西本卓也/馬場 肇 著
ソフトバンクパブリッシング
ISBN 4-7973-1066-9
本体価格 \2,800
出版 2000年12月


CD-ROMはついていません。
本の表紙の画像

訂正/追加

せっかく購入していただいたのに申し訳ありませんでした。
もしこの他に誤りを発見されたら、お知らせいただけると幸いです。

連絡先は nishimoto [atmark] m.ieice.org にお願いします
すでに御報告くださった方にお礼申し上げます。

目次

第1章

第3章(西本)

第4章(馬場)

cvsweb.diff

p.132 先頭
設定ファイル cvsweb.conf のファイルパスを編集する。77行目付近が....
       ↓
設定ファイル cvsweb.conf のファイルパスを編集する。81行目付近で、
cvsweb.cgi の中に設定ファイル cvsweb.conf へのパスが書かれているので、
これを正しいものに編集する。
p.133 先頭
289行目付近に
       ↓
288行目付近に
p.133 中程
322行目付近に
       ↓
328行目付近に

mailto-committers.pl

第4章149ページ mailto-committers.pl の誤りを修正したものです。

  誤:$CVSROOT = ENV{'CVSROOT'};

  正:$CVSROOT = $ENV{'CVSROOT'};
  誤:#    open(MAIL, "| $sendmail -odb -oem -t");
  誤:    open(MAIL, ">> /tmp/commitlog");

  正:    open(MAIL, "| $sendmail -odb -oem -t");
  正:#    open(MAIL, ">> /tmp/commitlog");

その他

第6章(鯉江)

第8章(西本)

Appendix (馬場)

cvsstat.pl

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「まえがき」より

今日のネットワーク革命の意義の一つは、ソフトウェア技術者の新たなコミュ ニティ形成を支援し、分散・協調的な知的生産活動のスピードを極限まで加速 する手法を確立したことにある。ソースコードや文書といった情報を多くの人 間の間で共有し、ソフトウェア開発プロセスをもオープンにしてしまう。多様 な知性が結合することで情報価値の自己増殖現象が発生し、その生産物はコミュ ニティ内で共有される。このようなことは、すでにネットワークの上では日常 的に行われている。

ネットワークコミュニティでの知的生産活動は、ネットワークというイン フラがあれば自動的に活性化されるようなものではなく、メンバーの自発 性を促して引き出しやすくするためには、さまざまな仕組みが必要になる。 これを技術面からサポートするシステムの一つがバージョン管理システム である。

バージョン管理システムは、ファイルや各種のデータなどの内容を修正し たり変更した場合に、その修正及び変更内容を履歴として残しておくこと ができるように設計されたソフトウェアである。バージョン管理システム は、より広い概念である「ソフトウェア・コンフィグレーション管理シス テム (SCM) 」の中核技術である。

バージョン管理システムの代表的な実装の一つが、本書で主に取り上げる CVS (Concurrent Versions System) である。分散開発環境でのソフトウェ ア開発という機能面で優れる CVS は、プログラマの必須アイテムとして 広く普及しており、今ではオープンソースソフトウェア開発の中核を占め るもっとも重要なシステムである。同時に、CVS の持つ柔軟性を生かして、 webコンテンツの広域管理やオフィスでの文書管理、また個人のモバイル 環境での文書シンクロなどの応用事例が、一般ユーザの間にも広く見られる ようになっている。

本書の目的は、CVS の導入方法と活用方法を紹介することである。そのた めに、本書が対象としたい読者層は大きく二つある。一つには「コマンド ラインで作業することには慣れており違和感がないが、CVS については全 く知らないか、ほとんど知らない層」であり、もう一つは「CVS を既に使っ たことがあるが、commit/update/diff/add 以外のサブコマンドは使った ことがないCVS初心者レベルで、より高度な機能もぜひ使いこなせるよう になりたい層」である。

ここで、コマンドラインで入力することに慣れていないユーザ層は、想定 読者対象からは敢えて外している。その理由は、GUI (とくに WinCVS) の 完成度が低いと切り捨てているよりは、コマンドラインインターフェース の使い方に習熟していれば、CVS の動作原理を理解する大きな助けになる と考えること、また、コマンドラインでの作業と CVS の行っている作業 をリンクさせて考えられるようになる方が好ましいと考えるからである。

ただし本書は Windows 環境で CVS を利用するための情報も豊富に掲載した。 Windows 環境で UNIX 的なコマンドライン環境を活用したい読者であれば、 本書は充分に活用していただけるはずである。

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